大切にしていること

休日自然がっこうでは、
自分のやりたいことをやること
仲間とともに育ち合うこと
自然とかかわること
を活動の柱としています。

自分のやりたいことをやること
なんだろうあれ。できるかな?
よし、やってみよう。
自分で気持ちを立ち上げ、一歩踏み出す。心ゆくまでやりこむ。やりきる。
子どもたちの遊びは常に育ちとつながっています。
関心や好奇心をもとに主体的に活動を進めていくことは素朴ながらも尊い体験です。
休日自然がっこうでは、大人がアメとムチを使い分けて巧みに指導したりエンターテイメント的に盛り上げたりするのではなく、子どもたちが自分の気持ちを根拠に、試行錯誤を重ねていく機会をできるだけ奪わないようにしています。
「やりたいことをやった」経験は、たとえそれがうまくいかなくとも、子どもの中に確かな手応えとして残り、次の一歩を踏み出す土台になります。そしてそれは人間関係、勉強、自分の進路や生き方を選ぶことなど、人生のあらゆる場面を支える力と直結しています。
これは「子どもの願いを大人が叶えてあげる」「わがまま放題させる」ということではありません。当然守らなければならないルールはあるし、他の人と折り合いをつけることもぜひ学んでもらえたらと思っています。しかし、できるだけ大人が過干渉してしまわないように、その子が自分自身の育ちのプロセスをまっとうできるよう支援します。
また、季節の自然を生かした活動プランも用意しています。
自分の中にある「やりたいこと」だけでなく、「やりたい」と思いすらしなかったような新たな体験との出会いの機会も作れたらと思っています。

仲間とともに育ち合うこと
仲間とともにいることは、みんなと同じでいなければならないということではありません。互いが自分のままでいられるということです。
等身大の自分でいられること。
そのままの自分で、人と関わり、遊び、関係を深めていくこと。
互いにすり減らし合うのではなく、違いを知り、互いを認め、生かしあえる関係ひいては文化を育みたいと考えています。
そのためにも大人が子どもの話を聞き、気持ちを受けとめ、寄り添うことを大切にしています。
気持ちに居場所があることで人は安心し、安心があってこそ、人は自分自身でいられ、豊かな体験やのびやかな育ちが生まれるからです。
一方で、私たちは衝突やケンカも成長の一部だと考えています。
ケンカのプロセスー自分の思いを持つこと。それを相手に伝えること。相手の話を聞くこと。折り合いをつけることーはすべて、人とともに生きていくための力となります。心身の安全を脅かさないかぎり、子どもたちが実体験を通じて人間関係をつくる機会を保証します。
体験から学んだ人との関わり方や自分の気持ちの扱い方は、大きくなっても、人間関係が複雑になっても、子どもたちを支え続けてくれるでしょう。

自然とかかわること
休日自然がっこうの活動場所は、川や原っぱ、里山などの素朴な自然の中です。
基本的には遊具もおもちゃもありませんが、だからこそ子どもたちは自ら遊びを生み出します。
子どもと自然は相性がいいもので、普段はおもちゃで遊んでいる子も、自然の中では自発的に遊び始めるものです。
自然の中では遊びを作りだすことから始めなければいけないし、思い通りにはならないことも多々あります。なかなか魚はとれないし、簡単に火は起きないし、木を切るのもひと苦労です。しかし心を柔らかくし、知恵をしぼり、ふんばりをきかせれば、自然はちゃんと呼応します。
そうした自然とのやりとりの中で、子どもたちは自分の力を確かめ、自然との付き合い方を知り、世界観を広げていきます。
また、忘れてはならないのは、自分の心や体もまた、自然の一部だということです。
川には瀬もトロ場もあるように、子どももわーっと遊んだあとは、グッと静かに集中する遊びをしたり、発見したことを誰かにぽっと話したりします。その子なりの流れに沿って流れていくのです。
自然の中で過ごすことは、外側の自然と関わるだけでなく、自分自身のすこやかさとつながり、信頼し、回復する体験でもあります。
子どもは自分を育てる力を持った存在です。体験を通して子どもたちの力が湧き出し、自分や他者との調和的な生き方を育んでもらえたらと思います。